昴 (5)曽田 正人 (2001/05)
小学館
死が迫った記憶障害の双子の弟の前で一心不乱に踊りを踊るすばる。皮肉にもその鬼気迫ったダンスが彼女のバレエを始めるきっかけとなった。
生気のない、生きてるか死んでるかわからないボンヤリした少女はやがて、天才の名をほしいままにする最強のバレエダンサーに成長する。主人公宮本すばるの他を圧倒する踊りと、自分にはバレエしかないという孤独が、紙を通しても躍動感となって読者に伝わってくる。まるで自分のすぐ近くですばるが踊っている様な感覚だ。バレエの世界では、たとえエリートダンサーでも、その家系に肥満体質の者がいたら即刻クビになるらしい。遺伝子レベルの世界でダンサー達は競っているのだ。
曽田 正人氏の作品で「め組の大吾」がドラマ化されている。
昴は1巻~11巻まで出版されており現在は休刊中。
曽田 正人公式ホームページP4U Books/昴1巻~11巻はこちら
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